「老後2,000万円問題」という言葉を聞いたことはありますか? 実はこの数字、夫婦世帯をモデルにした試算で、独身女性の場合は必要額がもっと多くなる可能性があります。 平均寿命87歳の日本女性は、男性よりも長く生きる分、生活費や医療費、介護費用などの負担も増えます。 さらに、年金額は男性より少ない傾向があり、老後資金の不足リスクは高め。 そこで今回は、独身女性が老後資金を安心して準備するための5つのステップを解説します。
ステップ1:自分の年金受給額を把握する
- 「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で将来の受給見込み額を確認 *毎年誕生月に届きます
- 厚生年金か国民年金かで大きく差が出る
- 受給額が少ない場合は早めに自助努力が必要
ステップ2:老後の生活費を試算する
- 総務省の家計調査によると、単身無職世帯の生活費は月14〜15万円+非消費支出約1.2万円
- 趣味や旅行、交際費を含めるとさらに増える
- 持ち家か賃貸かで必要額が変わる
ステップ3:不足額を計算する
- 例:厚生年金受給者で月5万円不足 → 22年間で約1,336万円不足
- 国民年金受給者で月10万円不足 → 同期間で約2,668万円不足
- これが「目標貯蓄額」の目安になる
ステップ4:資産形成の仕組みを作る
- 新NISAで長期・積立・分散投資
- iDeCoで節税しながら老後資金を積み立て
- 高配当株やETFで配当収入を育てる
- ロボアドバイザーで自動運用も選択肢
ステップ5:ライフイベントを織り込む
- 介護や医療費の備え(平均介護費用は約540万円)
- 住宅のリフォームや住み替え費用
- 葬儀・お墓などの終活資金も事前に見積もる
まとめ
独身女性の老後資金は、夫婦世帯よりも不足額が大きくなりやすいのが現実です。 しかし、早く準備を始めれば、毎月の負担は小さく、複利の力も味方につけられます。 今日からできるのは、年金額の確認と、老後の生活費の試算、そして少額でも積立投資を始めること。 「未来の自分を守るのは、今の自分の行動」です。
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